水道民営化によって水道代が上がると言うニュースが話題になっていますが、料金以外のメリットとデメリットにも注目してみましょう。
水道民営化をすると、水道事業を行う企業が自分たちで利益を集めるようになります。
これによって国は税金を節約できるというメリットがありますが、水道事業が利益主義になるデメリットもあります。
このページでは、水道民営化と私たちの暮らしの変化についてしっかりと考えていきましょう。
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水道民営化ってどういうこと?
2018年12月6日、改正水道法が可決され、水道民営化が実現しました。
水道の民営化とは、水道を民間企業が管理すると言うことです。
これまでは水道は国が管理していて、水道工事などは税金を使って行なっていました。
2018年7月5日、水道法の改正案の採決が衆院本会議で行われました。この法案では、水道事業を民間企業に売却できると言う内容が書かれていました。自民・公明両党と日本維新の会と希望の党(当時)などの賛成多数で可決されました。
2018年6月18日、大阪北部地震をきっかけに水道の老朽化が問題視されます。それによって水道事業の革命が必要だと言う意見が広まり、改正水道法について8時間の審議を経て2018年7月5日に衆議院本会議で可決されました。
日本の水道の現状
「安全に飲めない!?水道水が飲める県とカンタン対策法!」で詳しく書きましたが、日本の水道水って意外と危ないんです。
- 水道管の老朽化が激しい
- 沸騰直後は発がん物質トリハロメタン増加
- マンションなどの貯水タンクの信頼性が疑問
日本の水道水は安全だと言われていますが、それは作った直後の水道水です。
水道水は浄水場で作られた後、古くなった水道管を通って私たちのもとへ届きます。
日本の水道管は1980年代に鉛製水道管から鉄製水道管へ取り替えが決定したのですが、達成率は25%です。
また、水道管の寿命は40年と言われており、今がその40年目に当たります。
日本の水道水は安全でも、水道管はめちゃくちゃ汚いんです。
地方の人たちが水道水を飲めないと言うのは、この水道管の汚れや貯水タンクの汚れがひどくて水道水が汚染されているのが原因です。
水道民営化によるメリット
まずは水道民営化によるメリットを考えてみましょう。
水道事業の活性化が期待できる
民営化によって、民間企業が水道事業を獲得しようと言う競争が起こります。
さらに、新しい事業としてスタートするので市場活性化にもつながるでしょう。
もしかしたら、私たちが好きな水道業者を選ぶことができる日も来るかもしれません。
民営化によって切磋琢磨が起こって質が向上するようになれば、水道民営化は大成功と言えるでしょう。
水道管の取り替え工事ができる
水道民営化をする大きな理由は、水道管の工事がしたいからです。
「安全に飲めない!?水道水が飲める県とカンタン対策法!」でも書いたように、日本の水道管はめちゃくちゃ古いし、すでに使用期限切れの地域も多くあります。
水道管の工事には莫大な費用がかかるため税金は使えず、今まで放置されていました。
しかし民営化によって各地域ごとに工事を行えば良いこと、資金集めが税金よりやりやすいことで、水道管の着工が実現するかもしれません。
水道民営化によるデメリット
水道民営化は、メリットばかりではありません。
むしろそのデメリットが多く指摘されて、世論調査では非難殺到です。
国民がなぜ水道民営化に反対しているのか、詳しく見ていきましょう。
水道料金が爆上がりする
民間企業による資金調達が行われると言うことは、利益主義の運営に変わると言うことです。
企業は利益を追求して運営するものです。
今まで水道は国が管理していたので、利益の追求よりは品質向上に重点を置いていましたが、民間企業が管理することで料金が上がることは避けられないことでしょう。
先ほども紹介しましたが、日本の水道事業には課題が山積みです。
特に水道管工事には1kmあたり100億円規模のお金がかかるのに、今までの水道料金では到底間に合いません。
今後の焦点は水道料金値上げというより、どの程度の値上げが行われるかという点です。
さらに困るのが、地域による水道料金格差です。
水道管はどの地域でもきちんと作るものとすると、人口が多い地域ではたくさんの人で水道管を作るのに対して、人口が少ない地域では少ない人数で水道管を作るお金を出さなければいけません。
同じ距離の水道管を作るにしても、人口が多い地域と少ない地域では何倍も水道料金に差が出てしまう可能性があります。
水道水への信頼が下がる
水道の管理が民間企業になると、株主や企業のメリットを追い求めてサービスの質が下がったり料金が上がるかもしれないと書きました。
さらに民間企業が運営となると、国が運営する水道よりも信頼感が下がってしまうのはしょうがないことです。
私たちの生活では欠かせない大切なお水を、本当に信頼できる人に任せたいという国民の願いが反対意見の多さにつながっています。
民営化によって利益を追い求める水道運営になったら日本の水道事業は崩壊するかもしれません。
水道民営化を行った海外の事例
水道民営化を行なった有名な国は、イギリスです。
イギリスは民営化してから20年間で約45%の値上げが行われました。
法律的には1年間で値上げできる上限が決まっていて、国民もそこまで大きな値上げはないだろうと安心していました。
しかし実際にはイギリスの水道会社は毎年上限ギリギリまでの値上げを行い、国民には大きな負担がかかってきました。
水道代が払えなくなって水道が使えなくなり、水を飲むことさえも苦労するようになったという苦情も数多く報告されています。
日本は2018年12月に水道民営化がスタートしました。
私たちにとって大切なお水が、もしかしたら首都圏、富裕層のための高価なお水へと変身する日も、もしかしたら遠くないのかもしれません。
水道民営化に対してどうすればいい?
以上のように、水道民営化がスタートすると次のような心配があります。
- 水道料金の値上がり
- 地域による格差が激化
- サービス品質への不安
このように水道民営化は私たちの暮らしで大切なお水に関わる重大な改革です。
古くなった水道管を新しくできるというメリットも見えますが、それに伴って料金値上げと利益主義運営になるというデメリットもあります。
では、このような時代の流れに私たちはどうやって対応すれば良いのでしょうか?
このサイトでは、私はずっと浄水器がすごく便利でおすすめだという記事を書いてきました。
しかし水道民営化によって、水道水をたくさん使う生活をするというのは水道料金の心配がかなり大きくなりますよね。
今まで水道料金が3000円だとしても、値上げされると10000円超えになるような状況です。
だから今、私がみなさんにおすすめするのはウォーターサーバーです。
ウォーターサーバーの安いものは月3000円からあります。今まではちょっと高いと思っていましたが、水道料金が値上がりするならそんなに変わらないかもしれませんね。
お子さんがいる家庭では特に、安全かわからないお水を飲ませるのは心配になってしまいますよね。
私がウォーターサーバーを始めたきっかけは、少しだけお金はかかるけど今後水道水に不安を持ちながら使い続けるよりも安心して美味しいお水を飲める生活がいいなと思ったからです。
【関連記事】一人暮らしにウォーターサーバーは必要?独身大学生の私が解説!
水道民営化は今までの日本の水道事業を大きく変える出来事です。
自分の生活は自分で守る。
水道に対して不安があるなら、今、対策を始めましょう。
いつまでも安心してお水を使える日がやってくることを、心からお祈りしています。
以上、「水道民営化のメリットとデメリット!料金値上げしてどうするの?」でした!
【おすすめ記事】ウォーターサーバーを条件ごとに徹底比較!宅配水の種類別ランキング
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